<30周年記念公演 ごあいさつ>

皆さま健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
この輝かしい年明けに、アンジュバレエスタジオ30周年記念公演にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
10周年、20周年に続き、本日ここに、30周年公演を迎える事ができましたことは、この上ない喜びでございます。
少子化の現在、また高校まで続けても進学により地元を離れる地方の現状の中で、生徒の減少・キャストの人材不足の現実に葛藤が続きました。しかし、レッスンに励む生徒達と向き合うなか、子供達にバレエの魅力を伝えたい・努力することにより踊れるようになる喜びを感じ、夢を持ち羽ばたいて欲しい・・・当初6名の4歳児から小学1年生でスタートした初心の気持ちが甦り、恐れず進んで行こうと開催を決心致しました。
この度の「胡桃割り人形」全幕公演の演出・振付には、積年の思いで10周年「ジゼル」全幕公演ご依頼を願い、20周年公演「ジゼル」にもお越し願いました、篠原聖一先生に、ご依頼を申し上げました。
3回となりますこの度は、是までになく無理難題をお願い致しました。3歳児から大人までの出演者作品と成ります事、一つの演目の年齢・技術力の差、身長差・・・ですが、見事に纏め上げて下さり生徒達の個性を引き立たせ、幼い生徒にまで心を配り、先生の優しさがにじむ、アンジュ独自の演出・振付・構成となる、心あたたかな作品を創り上げて戴きました。ただただ感謝の気持ちでいっぱいでございます。
胡桃割り人形・王子には、篠原先生にご紹介頂き、現在国内でご活躍の浅田良和様をお迎え致しました。技術の高さ・シャープな動き・伸びやかなジャンプ・そして、演技力をご覧下さい。
また、金平糖の精は、長年大切に育み、2020年9月にポルトガル国立バレエスクールに留年、現在日本のバレエ団に所属の井川こころが主役を務めます。
「胡桃割り人形」の最大のみせ場 王子と金平糖のグラン・パ・ド・ドゥを是非ともお楽しみください。
そして、道内で活躍の男性ゲストの皆さまのお力添えを頂き、また、卒業までバレエに勤しみ進学のため巣立ちました生徒、舞台技術の仕事につき出産まもない教え子の3人も応援に駆け付けスタジオ生とともに練習を重ねています。
開設当初から、直向きにバレエに取り組み、バレエ学校に留学、卒業後戻りました中島優香、卒業後海外・国内のバレエ団で研鑽を積み戻りました、まえづか恵理子、私の両輪であります二人も、確かな指導と、自らも踊り、作品を支えています。そして、篠原先生にご指導して戴ける幸せと、舞台を踏める喜びを感じています。
沢山の素晴らしい皆さまとともに、一つの目標に向い、支えられ、時には涙し、笑い・・・文字通りアンジュバレエスタジオ一丸と成った30周年公演「胡桃割り人形」をどうぞご覧ください。
末尾となりましたが、この公演にあたり、ご支援を賜りました多くの企業様、ご協賛戴きました皆様をはじめ、日頃よりご協力を戴いている皆さまに、心よりお礼を申し上げます。
また、いつも私の舞台を裏で支えて下さいます、舞台監督・斎藤玲さま、そして、天使の会(後援会)のみなさんに心より感謝致します。
今後も力を尽くし真摯に芸術をと向き合えるダンサーを育てていくことを心に刻み、ご支援下さる皆さまに喜んでいただける舞台芸術を創って参ります。
この30年、私共を支えて下さいました多くの皆さまに深甚なる感謝を申し上げ、尚一層のご支援を賜りますお願いを申し上げ、ご挨拶と致します。

アンジュバレエスタジオ
主宰 まえづか典子